マスタリングTCP/IP入門編まとめ その2

1章続き

各層の具体的な役割の例
●AさんがBさんにメールを送る状況を考える

<アプリケーション層>
A:メールを書いて次のプレゼンテーション層に送信する。メールの内容に送受信者情報などが書かれたヘッダを加えて、Bのメーラーに送信。
B:受信したメールを格納したり、表示して読めるようにしたり。

<プレゼンテーション層>
A:BとAのメーラーが異なってもメールが読めるよう、Aのメーラー固有の表現形式から、ネットワークで共有の表現形式に変換などを行う(文字コードの変換など)。
B:送られていたデータを、ヘッダをもとに復元する、Bのメーラーで読める表現形式に変換、といった処理を行う。

<セッション層>
A、B:両者の間で効率の良い通信方法を選択。通信方法を記したヘッダ的なものをデータに付加/データから読み取り、次の層にデータを渡す。

トランスポート層
A、B:通信経路を確保・切断や、データがきちんと送受信できたか確認をおこなう。部分的にしかデータが届かなかった場合、BはAに「途中までしかデータ来てないぞ」と連絡し、残りを送ってもらう。

ネットワーク層
A、B:アドレスをもとに、データを送受信する

データリンク層
A、B:接続された機器ごとにデータをバケツリレーで運べるようにする。

物理層
A、B:データを電圧や光の強弱などに変換し、物理的な通信経路に放り込む。


たいして具体的にならなかった……

マスタリングTCP/IP入門編まとめ その1

1章

プロトコルって何?
複数のコンピュータがネットワークを介して通信を行う際の取り決め、規約。
異なるメーカのソフトやハードでも共通の通信ルールであるプロトコルを守ることで、通信を行うことができる。

パケット交換とは?
データを小さなパーツ(パケット)に分割し、送受信する通信方法。
パケットには送り元と送り先、元のデータに戻す際の番号を記したヘッダを付加して通信回線に送る。
受信したら、ヘッダをもとに元のデータをくみ上げる。
ロックマンのイエローデビルみたいな感じ。

OSI参照モデル
パケット通信を分かりやすく説明するモデル。
7層に分かれる。OSI参照モデルが分かっていれば、ほかのモデルもこの7層のうちのどこかに該当するっぽいので、
一番初めに勉強することが多い。


各層の役割概要
・第七層:アプリケーション層
使用するアプリケーションの通信関係の部分。メールソフトや仮想端末など。

・第六層:プレゼンテーション層
七層から来たデータを第五層で扱える形式にしたり、その逆を行う部分。
機器固有データをネットワーク共通の形式に変更したりする。

・第五層:セッション層
コネクション確立や切断などのデータ転送に関する管理の役割。

・第四層:トランスポート層
データの転送を行う。送受信の端っこ。

・第三層:ネットワーク層
アドレスの管理と適した経路の選択といった、実際の通信の役割。

・第二層:データリンク層
直接接続された機器間でデータ送受信とデータフレームの管理を行う。

・第一層:物理層
ビット列を電圧の高低に変換したり、その逆を行ったりする役割。
コネクタ形状の規定など。